アイ・アールジャパンホールディングス<6035> 実質株主調査、総会対応、投資銀行業務の拡大で、19 年3 月期も堅調に推移

2018/07/09

投資家や株主とのリレーション構築に特化したコンサルティング企業
実質株主調査、総会対応、投資銀行業務の拡大で、19 年3 月期も堅調に推移

業種: サービス業
アナリスト: 難波剛

◆ IR・SR サービスに特化したコンサルティングファーム
・アイ・アールジャパンホールディングス(以下、同社)は、傘下にIR (Investor Relations)、SR(Shareholder Relations) 関連サービスを中心として提供する日本最大のIR 専門コンサルティングファームであるアイ・アールジャパンを有する持株会社である。

◆ 18 年3 月期はIR・SR コンサルティングが好調
・18/3 期の連結業績は、売上高4,133 百万円(前期比7.7%増)、営業利益1,156 百万円(同14.5%増)、経常利益1,157 百万円(同14.7% 増)、当期純利益821 百万円(同18.2%増)と堅調に推移した。

・アクティビストの活発化により実質株主判明調査、総会対応が増加したことに加え、投資銀行業務のM&A関連が本格的に寄与し始めたことで、IR・SR コンサルティングが前期比12.7%増の3,429 百万円と他のサービスの落ち込みを補った。

◆ 19 年3 月期業績予想
・同社は、19/3 期計画について、売上高4,600 百万円(前期比11.3%増)、営業利益1,300 百万円(同12.4%増)、経常利益1,300 百万円(同12.3%増)、当期純利益888 百万円(同8.1%増)と公表した。

・証券リサーチセンターでは、19/3 期の業績予想を売上高4,626 百万円(前期比11.9%増)、営業利益1,315 百万円(同13.7%増)と若干上方修正した。SR コンサルティング、投資銀行業務等が好調に推移すると予想する。

◆ 投資に際しての留意点
・同社の事業は株主総会に関連するものが多く、第1 四半期で、年間営業利益の半分弱を計上する。このため、第1 四半期の業績動向が、年間の業績、および株価に大きな影響をおよぼす可能性がある。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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