スタジオアタオ<3550> 店舗網拡大とネット販売の好調により業績拡大基調が続く

2018/06/01

オリジナルブランドの婦人用バッグ、財布等を店舗及びインターネットで販売
店舗網拡大とネット販売の好調により業績拡大基調が続く

業種:小売業
アナリスト: 佐々木加奈

1.会社概要
・スタジオアタオ(以下、同社)は、オリジナルの婦人用バッグ、財布等の企画・販売を行っている。同社のブランドは「ATAO(アタオ)」、「IANNE(イアンヌ)」、「Roberta di Camerino(ロベルタ ディ カメリーノ)」、「ILEMER (イルメール)」の4 つで、直営店舗での販売及びインターネットを通じた販売をしている。18 年4 月末現在で、神戸、東京、横浜などに11 店の直営店舗を保有している。

2.財務面の分析
・店舗販売、インターネット販売とも順調に伸び、業績拡大が続いている。18/2 期の売上高は前期比19.9%増の3,441 百万円、営業利益は同19.6%増の552 百万円といずれも過去最高を更新した。
・19/2 期の会社計画は、売上高が前期比11.9%増の3,850 百万円、営業利益が同8.6%増の600 百万円である。店舗販売、インターネット販売とも増収を見込んでおり、足元の販売動向も順調である。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、独自の世界観を実現したブランドを複数展開する企画力や、「回遊型売上拡大モデル」を運用するノウハウといった組織資本にある。

4.経営戦略の分析
・同社は今後の事業戦略として、1)既存ブランドの売上拡大、2)EC 売上比率の上昇、3)キャラクタービジネスの展開を挙げている。これらを同時に進めることで、持続的な事業規模の拡大を目指す考えである。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、出店余地があることに加え、EC 売上の拡大余地が大きいと考えており、店舗販売、インターネット販売とも順調に伸びることを予想している。
・19/2 期業績については、会社計画を上回る水準を予想し、20/2 期以降も増収増益が続くと予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。