Orchestra Holdings<6533> 主力のデジタルマーケティング事業が順調に伸び、18 年 12 月期も増収増益見込み
デジタルマーケティング事業、ライフテクノロジー事業を手掛ける
主力のデジタルマーケティング事業が順調に伸び、18 年 12 月期も増収増益見込み
業種: サービス業
アナリスト: 佐々木加奈
◆ 事業内容
・Orchestra Holdings(オーケストラホールディングス、以下、同社)は、17年 7月に持株会社体制へ移行し、社名をデジタルアイデンティティから変更 した。主な事業はデジタルマーケティング事業及びライフテクノロジー事 業である。
・主力のデジタルマーケティング事業では、運用型広告サービス、SEO コ ンサルティングサービス、クリエイティブサービスなどを提供している。
◆ 17 年 12月期決算の概要
・17/12 期の売上高は前期比 19.9%増の 5,897 百万円、営業利益は同 20.2%増の 364 百万円であった。デジタルマーケティング事業では運 用型広告が順調に伸びたこと、ライフテクノロジー事業ではプロモ ーションの効果でユーザーが増加したことが増収につながった。持 株会社体制への移行に関する費用や M&A 関連費用などが発生した ものの、売上増で吸収して営業利益も二桁の伸びを実現した。
◆ 18 年 12月期の業績予想
・18/12期の会社計画は売上高が前期比22.2%増の7,204百万円、営業利 益が同 22.1%増の 445 百万円である。デジタルマーケティング事業で は引き続き主力の運用型広告の伸びが見込めること、ライフテクノ ロジー事業ではプロモーションによるユーザー増加が見込めること から、二桁増収増益を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、主力のデジタルマーケ ティング事業の順調な伸びにより、会社計画を若干上回る利益水準を 予想している。
◆今後の事業戦略と業績見通し
・同社は、デジタルマーケティング事業、ライフテクノロジー事業に新 規事業を加えて継続的な成長を目指すとしており、新規事業への積 極的な投資や M&A の実施も視野に入れている。
・当センターでは、市場拡大を追い風とした運用型広告の伸びが当面 の業績拡大に寄与すると考えており、20/12 期まで増収増益が続く と予想する。