ランドコンピュータ<3924> SI 事業の持ち直しや不採算案件の影響軽減により 19 年 3 月期から業績回復へ
金融系ソフトウェア開発に強みを持つ独立系システムインテグレーター
SI 事業の持ち直しや不採算案件の影響軽減により 19 年 3 月期から業績回復へ
業種:情報・通信業
アナリスト:大間知 淳
◆ システムインテグレーション・サービスが事業の柱
・ランドコンピュータ(以下、同社)は、ソフトウェア開発を行うシステムインテ グレーション・サービス(以下、SI サービス)や、ハードウェアの導入等を 行うインフラソリューション・サービス、他社製品を中心としたパッケージソ フトに関連する事業を行うパッケージベースSI・サービス(以下、PSIサー ビス)を提供する独立系の SIer である。
◆ 18 年 3月期上期決算は2%増収、20%営業減益
・18/3 期第 2 四半期累計期間(以下、上期)の決算は、2.1%増収、20.3% 営業減益、16.4%経常減益であった。大口不採算案件の赤字が想定より も拡大し、営業利益は計画をやや下回った。
◆ 18 年 3月期の会社計画は 5%増収、12%営業増益を維持
・4.6%増収、11.5%営業増益、9.7%経常増益を見込む 18/3 期計画を、同 社は据え置いた。上期は計画を下回ったものの、保守的なコスト想定に 基づいている通期計画は達成圏内であるとしている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、SI サービスと IS サービス の売上高を増額する一方、PSI サービスの売上高を減額するなど、18/3 期の業績予想を修正し、売上高は 7,426 百万円→7,476 万円(前期比 3.7%増)に、営業利益は 387 百万円→377 百万円(同 2.6%増)に修正し た。
◆ 19 年 3月期から本格的な業績回復へ
・当センターは、19/3 期以降についても営業利益の見通しを引き下げたも のの、SI サービスの持ち直しや不採算案件の影響軽減を受けて、19/3 期から本格的な業績回復局面に入ると予想している。