セラク<6199> 顧客業界の技術者不足という良好な事業環境の下、新規事業投資を継続
正社員で採用したIT 技術者を顧客に派遣するオンサイト型サービスが基盤事業
顧客業界の技術者不足という良好な事業環境の下、新規事業投資を継続
業種:サービス業
アナリスト:松尾 十作
◆ 事業内容
・セラク(以下、同社)は、自社正社員のIT 技術者を顧客先に派遣するオンサイト型サービスを基盤に、受託開発等のソリューション型サービスのほか、新規事業の農業IoT「みどりクラウド」などを育成している。
・情報化投資の拡大やIoT/AI など新技術の普及期入りで、IT 業界は技術者需要が高まり、同社の事業環境は中期的に好調が見込まれる。
◆ 17 年8 月期は先行投資負担で0.7%営業減益
・17/8 期決算は売上高が前期比18.7%増の7,500 百万円、営業利益は同0.7%減の532 百万円であった。
・好調な事業環境を背景にIT 技術者拡充で二桁増収となったものの、技術者や農業IoT への先行投資等で営業微減益であった。
◆ 18 年8 月期の会社計画は10.7%営業増益
・同社は18/8 期業績において、売上高が前期比20.0%増の9,000 百万円、営業利益は同10.7%増の590 百万円を見込んでいる。
・売上面では積極的なIT 技術者の拡充により二桁増収の見通しである。利益面では環境モニタリングIoT プラットフォームや人材マッチングメディア「JOB CLIMBER」等に先行投資(200 百万円)することから、営業増益率は増収率に対し見劣りする計画となっている。
◆ 証券リサーチセンターの18 年8 月期予想は14.7%営業増益へ
・証券リサーチセンターの18/8 期業績予想は、売上高が前期比21.3%増の9,100 百万円、営業利益は同14.7%増の610 百万円を予想する。
・IT 技術者に対する高水準の需要継続を想定し、新規事業への先行投資から、営業増益率は増収率を下回ると予想する。