チエル<3933> 18 年 3 月期も堅調な増収増益が続く見込み

2017/09/25

学校教育向け ICT 事業に特化した会社
18 年 3 月期も堅調な増収増益が続く見込み

業種:情報・通信業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・チエル(以下、同社)は、学校教育向け ICT 事業の専業で、小学校~大 学を対象に、授業・講義支援システムやデジタル教材を提供している。
・教育ICTに関係する企業は多いが、システムとコンテンツの両方を持ち、 専業で展開する企業は少ない。

 ◆ 17 年 3 月期決算
・17/3 期決算は、売上高 1,947 百万円(前期比 12.7%増)、営業利益 206 百万円(同 11.2%増)である(17/3 期より連結決算のため、前期比は 16/3 期単体との比較)。期中に連結決算となった際に公表された会社計画に 対する達成率は、売上高が 108.2%、営業利益が 103.2%となった。売上 高の内訳について詳細な開示はないが、受注高を見る限り、高校大学 市場が好調の一方、小学校中学校市場は軟調に推移した模様である。

 ◆ 18 年 3 月期業績予想
・18/3 期業績について、同社は売上高 2,150 百万円(前期比 10.4%増)、 営業利益 230 百万円(同 11.4%増)を予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、18/3 期の業績予想を、 売上高2,156百万円(前回2,020百万円)、営業利益238百万円(同228 百万円)へ上方修正した。高校大学市場向けの拡販が牽引し、増収効 果によって費用の増加が吸収され、売上高営業利益率が上昇する展開 を予想する。

 ◆ 今後の注目点
・当センターでは、19/3 期以降、年 9~13%の増収が続き、20/3 期まで売 上高営業利益率が 11%台前半で推移すると予想している。注目点は、 同社が中期的に目指す小学校中学校市場の受注構成比の引き上げと 複数年契約の増加が成るかという点である。
・同社は最近 M&A を積極化させている。どのような企業グループを構築 するかにも注目しておきたい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。