パートナーエージェント<6181> システムトラブル等で前期は大幅減益も、今期は底入れ時期を探る
業界平均の1.5 倍の費用で、3 倍の結果を目指す結婚情報サービス提供企業
システムトラブル等で前期は大幅減益も、今期は底入れ時期を探る
業種:サービス業
アナリスト:難波 剛
◆ 結婚相手の紹介・相談サービスを提供
・パートナーエージェント(以下、同社)は、会員に対して、結婚を目的とした各種の情報提供、パートナーの紹介及び、出会いの機会の提供を行う結婚情報サービス企業である。
◆ 17 年3 月期は4.6%増収、営業利益は54.1%減益
・ 17/3 期の連結業績は、売上高3,812 百万円(前期比4.6%増)、営業利益204 百万円(同54.1%減)であった。
・日本結婚相談所連盟から除名された影響で、年間新規入会者数は、前年割れの8,663 人(同4.6%減)となった。17 年1 月に稼働させた「コネクトシップ」のシステムトラブルにより、同社は業績予想を下方修正したが、同時期に広告をリニューアルした効果が発揮されず、修正後計画から、更に売上高が50 百万円、営業利益が31 百万円下回った。
◆ 18 年3 月期は大幅増益を予想
・ 同社は18/3 期連結業績予想を、売上高4,649 百万円(前期比22.0% 増)、営業利益405 百万円(同98.1%増)と発表した。
・ 6 月から再スタートさせた「コネクトシップ」は、当面課金を計画していないため、業績押し上げ要因とはならない。一方で、新規会員の獲得に手間取っており、18/3 期第1 四半期の新規会員数は前年同期と同水準にとどまっている。QOL事業における保育園の開園を18/3 期から加速させるが、先行投資負担もあり、本格的な収益貢献は19/3 期以降となろう。
◆ 投資に際しての留意点
・同社のパートナーエージェント事業は、16 年6 月に日本結婚相談所連盟から除名されて以後、不安定な状態が続いている。それを補うように今期からは保育園事業の拡大を計画しているが、先行投資負担が従来事業と比較して重く、また新規事業であるため、事業計画が狂う可能性も短期的にはあろう。