ピクスタ<3416> 2017 年は海外及び新規事業へ投資の年に

2017/06/14

デジタル画像素材マーケットプレイスのリーディングプレイヤー
2017 年は海外及び新規事業へ投資の年に

業種:業種:小売業
アナリスト:岡野辰太郎

◆ 事業内容
・ピクスタ(以下、同社)は、インターネット上で写真、イラスト、動画等のデ ジタル画像素材の仕入れから販売までを行うオンラインマーケットプレイ ス「PIXTA(ピクスタ)」の運営を行っている。

◆ 16 年 12 月期決算の概要
・16/12 期は、売上高が前期比 26.7%増の 1,758 百万円、営業利益が同 12.4%増の155百万円と堅調に推移した(前期比は15/12期単体との比 較)。単品販売月間購入者数の年間累計は、同 8.3%増の 215,551 人、 期末の定額制契約数は、前期末比 58.7%増の 962 件となった。

◆ 17 年 12 月期の業績予想
・同社は、17/12 期の単品販売月間購入者数年間累計を、前期比 12.1% 増の 241,724人と予想している。売上高は同37.3%増の 2,413百万円、 韓国 Topic Images Inc.社の買収に伴うのれん償却負担から、営業利益 は同 69.0%減の 48 百万円と同社は予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、17/12 期の単品販売月間 購入者数年間累計を前期比 12.2%増の 242,000 人と予想した。期末の 定額制契約数は、デジタル素材を安く大量に使用したいユーザーが急 拡大していることから前期末比125.1%増の2,165件と予想する。売上高 は同 48.9%増の 2,617 百万円、営業利益は同 69.0%減の 48 百万円と 予想した。
・当センターは18/12期について、単品販売月間購入者数年間累計を同 15.0%増の 278,285 人、期末の定額制契約数を前期末比 50.0%増の 3,247件と予想する。売上高は前期比30.4%増の3,412百万円、営業利 益は同 4.2%増の 50 百万円と予想した。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は成長戦略として、18/12 期も海外及び新規事業に前向きな投資 を検討しており、のれん償却額及び人件費等の増加を背景に、販管費 も増加傾向にあると考えられ、本格的な増収増益体制構築までは時間 を要すると思われる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。