ブランジスタ<6176> 17 年 9 月期は二桁増収を見込むが、ゲームへの積極的な投資により減益となる計画

2017/06/09

インターネットを使った企業プロモーション支援を手掛け、「電子雑誌」が主力事業
17 年 9 月期は二桁増収を見込むが、ゲームへの積極的な投資により減益となる計画

業種:サービス業
アナリスト:佐々木加奈

◆ 事業内容
・ブランジスタ(以下、同社)は、インターネットを使った企業プロモーション 支援事業を行っている。提供サービスは、電子雑誌(電子雑誌広告掲載、 電子雑誌制作受託)と、ソリューション(ウェブサイト制作・運営、EC サポ ート、CRM サービス)に区分される。新規事業として、子会社によるオン ラインゲーム事業を 16/9 期から開始している。

◆ 17 年 9 月期上期決算の概要
・17/9期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比12.2% 増の1,457百万円、営業利益は同39.5%減の129百万円であった。雑誌 広告掲載件数の順調な増加に加え、EC サポートサービスにおける大型 クライアントからの受注が貢献したこと等により増収となった一方、ゲーム 事業への投資を拡大したことが主因で大幅な減益となった。

◆ 17 年 9 月期の業績予想
・同社の知的資本の源泉は、「自治体の財源確保」を事業領域に設定した ことにある。自治体が持つ遊休スペース活用という仕組みが構築され、そ れが自治体に受け入れられていく過程で、関係資本に属する自治体と の取引実績、組織資本に属するノウハウが積み上がっていった。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、下期における広告宣伝 費を中心とした大幅な費用増を想定し、会社予想と同水準の業績予想を 据え置いている。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・電子雑誌の新刊発行を進め、継続的な業績拡大に繋げていく考えであ る。ジャンルを拡げることにより、基幹電子雑誌の数は現在の 12 誌から 20~30 誌まで拡大することを当面の目標としている。
・同社の目標は、これまでの実績を考慮すれば無理がなく、電子雑誌 の中期的な拡大余地は大きいと当センターでは考えている。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。