アトラ<6029> 17 年 12 月期は自費施術向け機器の拡販への依存度が更に高まる見通し
鍼灸接骨院業界向けに特化して経営支援サービスを展開する会社
17 年 12 月期は自費施術向け機器の拡販への依存度が更に高まる見通し
業種:サービス業
アナリスト:藤野敬太
◆ 会社概要
・アトラ(以下、同社)は、鍼灸接骨院業界向けの経営支援サービスを展開 する会社である。現在は、「ほねつぎ」ブランドで全国に展開するフランチ ャイズチェーンの運営、機材や消耗品の販売、ASPサービスとしてのシス テム提供などを行っている。
◆ 16 年 12 月期決算
・16/12 期決算は、売上高 3,251 百万円(前期比 26.8%増)、営業利益 293 百万円(同 24.1%減)で、期初会社計画に対する達成率は、売上高が 92.3%、営業利益が 57.4%と利益が大幅に下回った。
・利益の大幅未達の要因は、ほねつぎチェーンの物件決定の遅延、競争 激化による HONEY-STYLE の利用院獲得の伸び悩み、先行費用の増 加の 3 点である。
◆ 17 年 12 月期業績予想
・17/12期について、同社は売上高4,469百万円(前期比37.4%増)、営業 利益 326 百万円(同 10.9%増)を予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、17/12 期の業績予想を、 売上高4,220百万円(前回4,510百万円)、営業利益319百万円(同847 百万円)へ修正した。16/12 期の状況から、ほねつぎチェーンの売上高を 下方修正し、好調な機材、消耗品販売への依存度が更に上昇する形に したことが主な変更点である。
◆ 今後の注目点
・当センターでは、18/12 期以降、年 12~14%の増収が続くものの、19/12 期の売上高営業利益率は 7.9%までの上昇に留まるものと予想した。
・機材、消耗品販売の拡販が持続するか、療養費早期現金化サービスの 貸出残(営業貸付金)がどのように増加するか、年 25 院増のほねつぎチ ェーンの出店ペースが継続するかという 3 点に注目している。