エディア<3935> ゲームからナビゲーションまで幅広いコンテンツサービスを持つのが強み
スマートフォン向けのコンテンツサービスの企画・開発・運用を手掛ける
ゲームからナビゲーションまで幅広いコンテンツサービスを持つのが強み
業種:情報・通信業
アナリスト:佐々木加奈
1.会社概要
・エディア(以下、同社)は、スマートフォンなどのモバイル向けコンテンツ サービスの企画・開発・運用を行う「モバイルインターネットサービス事業」 を手掛ける。同事業はゲームサービスとライフサポートサービスに分類さ れ、ゲームサービスでは「魔雀ヴィーナスバトル」など、ライフサポートサ ービスでは「超らーめんナビ」などを提供している。
2.財務面の分析
・スマートフォン向けサービスへの事業転換が進んだことで、売上高は 14/2 期を底に増加に転じている。17/2 期の売上高は新規ゲームタイトル の寄与により前期比 8.1%増の 1,364 百万円となった一方で、開発に伴う 経費の増加により営業利益は同 66.7%減の 54 百万円となった。
・18/2 期の会社計画は、売上高が前期比 10.0%増の 1,500 百万円、営業 利益が同 2.0%増の 55 百万円である。今期は新規タイトルの寄与により、 二桁増収を見込む一方、人件費や広告宣伝費の増加により小幅な増益 にとどまる計画となっている。
3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、長期にわたるモバイルサービスの企画・開 発・運用経験で培った技術力及び幅広い商品ポートフォリオを持つこと にある。結果としてユーザーから高い支持を得て、事業規模拡大を実現 している。
4.経営戦略の分析
・成長市場であるオタク市場へフォーカスすること、他社とのアライアンスを 強化して新規タイトルを増加させることなどに取り組み、継続的な業績拡 大に繋げる考えである。
5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、モバイルコンテンツ関連市場の拡大は当面 続くと予想している。技術を活かし、自社とアライアンスのバランスを重視 したアプリ開発を継続することが同社の業績拡大につながると考えてい る。ただ、前期実績並びに予想利益水準は低く、売上やコストの変動に より赤字となるリスクがあることに留意が必要である。