クレステック<7812> 海外子会社の収益性の改善により、17 年 6 月期上期から業績は回復期に入った

2017/04/24

“トリセツ”業界のグローバルニッチプレーヤー
海外子会社の収益性の改善により、17 年 6 月期上期から業績は回復期に入った

業種:その他製品
アナリスト:大間知 淳

◆ 取扱説明書や梱包材の印刷・製造を手掛けるその他製品メーカー
・クレステック(以下、同社)は、各種製品に添付する取扱説明書や技術者 向け修理マニュアルなどの作成から、世界 90 言語以上への翻訳、海外 での梱包材の印刷・製造まで、顧客の海外展開を総合的にサポートする ユニークな「その他製品」メーカーである。

◆ 17 年 6 月期上期決算は 9%減収、664%経常増益
・17/6 期第2 四半期累計期間(以下、上期)の決算は、9.4%減収、249.9% 営業増益、664.1%経常増益であった。海外売上高が円高の影響で大幅 に減少したものの、米国における経費削減や、中国蘇州工場の稼働率 向上、日本での退職給付費用の減少、為替差益の計上などにより、大幅 な経常増益となった。

◆ 17 年 6 月期の会社計画は 11%減収 63%経常増益を維持
・17/6 期について、10.6%減収、22.3%営業増益、63.0%経常増益を予想 している計画を、同社は据え置いた。セグメント別の予想についても修正 はない。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、退職給付費用の減少見通 しや各子会社の業容の変化を受けて 17/6 期の業績予想を修正し、売上 高は 14,038 百万円→14,391 万円(前期比 7.7%減)に、営業利益は 672 百万円→784 百万円(同 46.9%増)に増額した。

◆ 17 年 6 月期上期から業績は回復期に入った
・当センターでは、米国子会社のコスト削減や、フィリピン子会社の収益性 の改善などを背景に、17/6 期上期から業績は回復期に入ったと判断して いる。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。