AMBITION<3300> 社会の構造変化を捉えた戦略で着実な成長を目指す

2017/04/14

主に東京 23 区のデザイナーズマンションを転貸する賃貸用不動産管理・仲介企業
社会の構造変化を捉えた戦略で着実な成長を目指す

業種:不動産業
アナリスト:内田 荘太郎

◆ 賃貸用不動産管理・仲介企業
・AMBITION(以下、同社)は、不動産所有者から家賃保証付きで借り 上げたワンルームや DINKS 層向け物件の転貸や賃貸物件の仲介・斡 旋等をおこなっている。主力の賃貸不動産管理事業は、主に東京 23 区 内の物件を手掛け、若年層をターゲットとしている。

◆ 17 年 6 月期上期決算の概要
・17/6 期第 2 四半期累計期間(以下、上期)の業績は、売上高が 6,685 百 万円(前年同期比 47.5%増)、営業利益が 48 百万円の損失(前年同期 は 75 百万円の利益)、経常利益が 59 百万円の損失(同 77 百万円の利 益)、四半期純利益は 33 百万円の損失(同 30 百万円の利益)となった。
・大幅な増収となったものの、繁忙期に向けた管理戸数の確保等により上 期末の入居率は 88.8%へと低下、販管費増などにより赤字計上となっ た。

◆ 17 年 6 月期の業績予想
・同社の業績には季節性があり、3 月を中心に引越が集中する第 3、第 4 四半期に売上高及び利益が多く計上される。17/6 期の会社計画は、売 上高 13,305 百万円(前期比 35.1%増)、経常利益 202 百万円(同 3.5% 増)である。
・証券リサーチセンターは、売上高 12,322 百万円(前期比 25.2%増)、経 常利益218百万円(同11.8%増)と予想する。事業拡大に伴う人件費増、 システム投資増、外注費増、自社物件獲得等により、経常増益率は増収 率を下回ろう。

◆ 今後の注目点
・同社は東京圏人口、独身者、賃貸住宅の増大等の変化を捉えた取扱物 件選択、店舗展開等の経営戦略が、成長の源泉となっている。
・好循環にある既存事業、業界に先駆けた民泊への取り組み、空きサブリ ース物件の民泊への活用等により、着実な成長が期待できよう。

 

>>続きはこちら(1.76 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。