平山ホールディングス<7781> 18/6 期に向けて採用難への対応と海外事業の伸長を注視
「設備と敷地を持たない製造業」を標榜する、構内請負と派遣が中心の人材会社
18/6 期に向けて採用難への対応と海外事業の伸長を注視
業種:精密機器
アナリスト:藤野敬太
◆ 会社概要
・平山ホールディングス(以下、同社)は、製造業向けの構内請負が事業 の中心であり、「設備と敷地を持たない製造業」を標榜している。17 年 3 月 1 日より持株会社体制に移行した。
・長年の実績から人材育成力には一日の長があり、「製造請負優良適正 事業者認定制度」を第 1 号で取得した事業者である。
◆ 17 年 6 月期上期決算
・17/6 期第 2 四半期累計期間(以下、上期)決算は、売上高 5,614 百万円 (前年同期比 21.4%増)、営業利益 4 百万円(同 92.9%減)で、期初会社 計画に対する進捗率は、売上高 46.9%、営業利益 1.6%に留まった。
・主力のインソーシング・派遣事業において、人員の離職が想定より多く、 それをカバーするための外注費が増加し、利益が圧迫された。
◆ 17 年 6 月期業績予想
・17/6 期業績について、同社は売上高11,963百万円(前期比22.7%増)、 営業利益 244 百万円(同 90.8%増)と期初予想を据え置いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、17/6 期の業績予想を、 売上高 11,686 百万円(前回 11,326 百万円)、営業利益 234 百万円(同 217 百万円)とした。海外事業の数値の開示が始まったことを受けて微修 正した。会社計画を若干下回る水準としたのは、インソーシング・派遣事 業や技術者派遣事業での人員の増加を慎重に見ているためである。
◆ 今後の注目点
・当センターでは、18/6期以降、年12~13%台の増収が続き、19/6期に営 業利益率が 2.6%まで回復すると予想している。
・インソーシング・派遣事業及び技術者派遣事業で採用が難しくなってい る状況がどこまで続き、どのように対応するか、また、17/6 期より新たなセ グメントとなった海外事業がどのようなペースで成長していくか、の 2 点を 注視している。