コラボス<3908> 17 年 3 月期上期利益は計画を上回る
コールセンター向けクラウドソリューションのフロントランナー
17 年 3 月期上期利益は計画を上回る
業種: 情報・通信業
アナリスト:藤野敬太
◆ 会社概要
・コラボス(以下、同社)は、コールセンターを自社運営する企業に対し、 音声ソリューションや CRM アプリケーションをクラウドサービスとして提供 する。当該分野への参入は早く、先行者メリットを享受してトップシェアを 持つフロントランナーである。
◆ 17 年 3 月期上期決算
・17/3 期第 2 四半期累計期間(以下、上期)決算は、売上高 865 百万円 (前年同期比 11.9%増)、営業利益 153 百万円(同 34.8%増)で、期初会 社計画に対する達成率は、売上高が 99.5%、営業利益が 130.9%となっ た。主要サービスにおいて利用席数・ID 数が増加したことによる増収と、 売上総利益率改善、一部費用の下期への後ろ倒しにより、上期としては 過去最高の営業利益となった。
◆ 17 年 3 月期業績予想
・17/3 期業績について、同社は売上高 1,830 百万円(前期比 10.1%増)、 営業利益 280 百万円(同 11.5%増)と期初予想を据え置いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、17/3 期の業績予想を、 売上高1,843百万円、営業利益283百万円とし、前回予想を据え置いた。 主力の@nyplace の増収と売上総利益率の改善が業績を牽引するという 見方を継続する。
◆ 今後の注目点
・当センターでは、18/3 期以降、年 11~12%の増収と売上総利益率の改 善が続き、19/3 期に営業利益率が 17%台まで上昇すると予想している。 注目点は、主力の@nyplace のサービス稼働数の増加状況と、現在赤字 の COLLABOS PHONE の黒字転換のタイミングの 2 点である。
・新サービスのために合弁会社が設立されたが、今後収益源の多様化に つながる新サービスが投入されるかどうかにも注目しておきたい。