ブラス<2424> 施設数増加が婚礼施行件数増加につながり、業績拡大が続く
東海地区を中心に完全貸切ゲストハウスを展開
施設数増加が婚礼施行件数増加につながり、業績拡大が続く
業種:サービス業
アナリスト:佐々木加奈
1.会社概要
・ブラス(以下、同社)は、東海 3 県と静岡県に挙式・披露宴を行う完全貸 切ゲストハウスを展開している。一軒家貸切タイプの施設でプライベート 感とオリジナル感を重視した婚礼スタイルを提供している。
・16/7期末の施設数は、名古屋エリア4施設、三河・知多エリア5施設、尾 張・岐阜エリア 2 施設、静岡エリア 2 施設、三重エリア 3 施設の合計 16 施設である。
2.財務面の分析
・施設数の拡大に伴い挙式・披露宴施行件数が順調に増加し、業績拡大 が続いている。16/7期の売上高は前期比15.5%増の7,107百万円、営業 利益は同 32.3%増の 611 百万円であった。
・17/7 期の会社計画は、売上高が前期比 18.1%増の 8,393 百万円、営業 利益が同 35.0%増の 824 百万円である。16/7 期に出店した 2 施設のフ ル稼働、新規に出店する施設の寄与により、二桁増収増益が続く計画と なっている。
3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、03 年の施設開設以来蓄積してきた立地特 性に合わせた施設の運営ノウハウや、顧客をサポートするウェディ ングプランナーの育成ノウハウにある。結果として顧客から支持を 得て、順調に事業規模を拡大してきている。
4.経営戦略の分析
・成長戦略として、既存店の稼働率向上による収益力強化、新規出店 によるドミナント形成を挙げている。当面は、年 2 施設の新規出店 を継続していく考えで、17/7 期は大阪への初進出を計画している。
5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、同社が計画する年 2 施設の新規出店は 可能であると考えている。現在の施設分布を考慮すれば候補立地は 数多く残されており、厳選した立地に着実な施設展開を進めること が収益力強化につながると見込んでいる。