アイリッジ <3917 > 提供しているプラットフォーム「popinfo」のユーザーの増加が業績拡大に寄与

2016/10/11

スマートフォンを利用した O2O ソリューションの提供が主力事業
提供しているプラットフォーム「popinfo」のユーザーの増加が業績拡大に寄与

業種:情報・通信業
アナリスト:佐々木加奈

1.会社概要
・アイリッジ(以下、同社)は、スマートフォンを利用した企業へのO2Oソリュ ーション提供、集客・販売促進等を中心とした企画・運営支援を手掛けて いる。同社が提供するプラットフォームは多様な機能を備えた「popinfo (ポップインフォ)」である。

2.財務面の分析
・ユーザー数の拡大に伴い「月額報酬」及び「アプリ開発、コンサル等」収 入が増加し、業績拡大が続いている。16/7 期の売上高は前期比 65.2% 増の 1,230 百万円、営業利益は同 27.2%増の 136 百万円であった。
・17/7期の会社計画は、売上高が前期比30.1%増の1,600百万円、営業 利益が同46.1%増の200百万円である。利用ユーザー数の増加が寄与 し、二桁増収増益が続くとしている。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、高成長が予想される O2O 関連事業を他 社に先行して手掛け、企業の集客・販売促進のためのノウハウを蓄 積していることや、多様な機能を備えたプラットフォーム「popinfo」 を活用した独自の事業展開をしていることにある。

4.経営戦略の分析
・O2O アプリの開発による顧客層の拡大や、サービスラインナップ 拡充による単価の上昇に取り組み、継続的な業績拡大に繋げていく 考えである。そのために、開発要員を中心とした積極的な人材採用 を進めている。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、O2O マーケティングの重要性は今後 更に高まっていくと予想しており、O2O 専業としてポジションを 確立した同社にとって事業規模拡大のチャンスであると考えてい る。同社の提供する「popinfo」の中期的な拡大余地は大きく、当 面の業績牽引役になると予想している。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。