ショーケースTV<3909 > 16 年 12 月期上期決算は好調な進捗
顧客企業の Web サイトの成約率を高める「おもてなし」の機能を提供
16 年 12 月期上期決算は好調な進捗
業種:情報・通信業
アナリスト:藤野敬太
◆ 会社概要
・ショーケース・ティービー(以下、同社)は、B to C 向けの Web サイトを運 営する顧客企業に対し、その Web サイトを訪れたユーザーが、ストレスな く購入や契約などの成約に至るようにする各種サービス(「おもてなし」の 機能)を提供する事業を展開している。既存の Web サイト最適化のサー ビスを中核として、周辺分野への領域拡大を志向している。
◆ 16 年 12 月期第 2 四半期累計期間決算
・16/12 期第 2 四半期累計期間(以下、上期)決算は、売上高 654 百万円 (前年同期比 14.9%増)、営業利益 154 百万円(同 8.8%増)となり、期初 の会社計画(売上高 652 百万円、営業利益 73 百万円)を上回った。
・主力の e マーケティング事業では顧客数増加と顧客単価上昇により、増 収増益が継続している。また、Web ソリューション事業は、一部サービス で案件数が減少した影響で減収となったものの、採算の良い自社開発 アプリの提供開始によって、黒字転換した。
◆ 16 年 12 月期業績予想
・16/12期通期について、同社は売上高1,500百万円(前期比21.2%増)、 営業利益 315 百万円(同 3.1%増)の期初計画を据え置いた。
・証券リサーチセンターでは、売上高 1,552 百万円、営業利益 368 百万円 という 16/12 期の業績予想を据え置いた。
◆ 今後の注目点
・17/12 期以降は高収益の e マーケティング事業が年 18~22%程度の増 収で全体の成長を牽引し、人件費増をカバーして 20%台の営業利益率 が維持されると予想する。
・同社はストックビジネスである既存事業の積み上げに加え、事業領域の 拡大を積極的に進める方針である。特に、e マーケティング事業における データマーケティング分野への拡大と、Fintech 分野を中心とした新規分 野への展開に引き続き注力する意向である。