ピクスタ <3416 > 日本関連のデジタル画像素材では最多の素材点数を誇っている

2016/09/16

デジタル画像素材マーケットプレイスのリーディングプレイヤー
日本関連のデジタル画像素材では最多の素材点数を誇っている

業種:小売業
アナリスト:岡野辰太郎

1.会社概要
・ピクスタ(以下、同社)は、インターネット上で写真、イラスト、動画等のデ ジタル画像素材の仕入れから販売までを行うオンラインマーケットプレイ ス「PIXTA(ピクスタ)」の運営を行っている。当該分野への参入は早く、 日本関連素材では最多の素材点数を誇っている。

2.財務面の分析
・16/12 期第 2 四半期累計期間(以下、上期)は、売上高が前年同期比 31.1%増の 851 百万円、営業利益が同 53.4%増の 114 百万円と堅調に 推移した。上期の累計単品販売月間購入者数(月に 1 回以上購入した 人数の 3 カ月分を合算した数値)は、同 7.2%増の 102,145 人、上期末 の定額制契約数は、前年同期末比 93.6%増の 842 件となった。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、主力サービスのPIXTAの10年以上にわた る実績に裏付けられたデータ及びノウハウの蓄積にある。オンラインで の審査システム、オンラインマーケティング等のノウハウの蓄積は低コス トでのサービス提供及び顧客増加を促進させ、同時にクリエイターのサ ポート体制の強化につながっている。

4.経営戦略の分析
・さらなる顧客基盤の拡大を目指し、既存サービスについては、従来の 「単品販売ユーザー」を拡大する方針である。同時に、「定額制販売」の 導入により、利益率、継続性ともに高い「定額ユーザー」の獲得を目指 しており、検索などのサイト機能の改善及び、法人向けライセンスプラン を強化している。
・新たな付加価値の提供のために、動画素材市場への本格参入や、海 外販売の強化を進めていく方針である。

5.アナリストの評価
・主力サービスのPIXTAの「単品販売ユーザー」の拡大に加え、「定額ユ ーザー」の更なる獲得のため、多言語対応及び新規サービスの積極的 な展開は評価できる。
・今後、ウェブやスマホでの動画の活用シーンは飛躍的な増加が見込ま れ、同社の動画素材市場への本格参入は、PIXTA の競争優位性を一 段と高めよう。

 

  >>続きはこちら(9.95 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。