イード<6038> 17 年 6 月期はサイト数増加の寄与による増収増益を見込む

2016/09/02

専門性の高いニュース記事を作成して配信するメディアサイトの運営が主力事業
17 年 6 月期はサイト数増加の寄与による増収増益を見込む

業種:サービス業
アナリスト:佐々木加奈

1.会社概要
・イード(以下、同社)は、専門性の高いニュース記事を作成して配信する Web メディアサイトを運営する CMP 事業が主力で、16/6 期末現在 48 サ イトを運営している。その他、リサーチソリューション、EC ソリューションを 提供する CMS 事業も手掛けている。

2.財務面の分析
・16/6 期の売上高は前期比 22.3%増の 4,533 百万円、営業利益は同 38.9%減の 305 百万円であった。絵本ナビが新たに連結対象となったこ となどが要因で二桁増収となった一方、パズル雑誌の返品率上昇やキ ャラクターコンテンツの落ち込み等により減益という結果であった。
・17/6 期の会社計画は売上高が前期比 10.7%増の 5,018 百万円、営業 利益が同 12.0%増の 342 百万円。CMP 事業のネット広告収益拡大によ り、増収増益となる計画である。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、自社開発したプラットフォーム 「iid-CMP 」を活用し、M&A により取得した Web メディアサイト を活性化して効率的に運営するノウハウを持つことにある。サイト 数は順調に増加し、業績拡大につながっている。

4.経営戦略の分析
・今後もM&Aと事業開発によりWebメディアサイト数の増加を図り、 売上拡大に繋げていく考えである。年 10 サイト強のペースで増加 を進め、20/6 期までに 100 サイトを当面の目標としている。
・成長戦略として海外展開も視野に入れており、自動車やアニメといった 日本が強みを持つ分野のメディア展開を計画している。

5.アナリストの評価
・これまでの実績(16/6 期までに M&A で 38 サイト取得、撤退 7 サイト、 自社開発 17 サイト)を考慮すれば、同社目標である年間 10 サイト程度 の増加は可能であり、サイト数増加が業績拡大に繋がると考えている。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。