レアジョブ<6096> 16/3 期は先行費用により増収減益。17/3 期は積極投資継続も増収増益を見込む
Skype(スカイプ)を活用し、フィリピン人講師による英会話レッスンを提供
16/3 期は先行費用により増収減益。17/3 期は積極投資継続も増収増益を見込む
業種:サービス業
アナリスト:柴田 郁夫
◆オンライン英会話サービスを展開
・レアジョブ(以下、同社)は、オンライン英会話サービスを展開している。無料通信動画ソフト「Skype(スカイプ)」を活用し、フィリピン人講師によるマンツーマンの英会話レッスンを提供するところに特徴がある。
・コストパフォーマンスや利便性の高さなどにより、個人ユーザーを中心に会員基盤を拡大し、高い成長性を実現してきた。
◆16年3月期決算は先行費用により増収減益
・16/3期は、売上高2,363百万円(前期比11.9%増)、営業利益17百万円(同91.4%減)と増収ながら大幅な営業減益となった。
・法人及び学校向けの拡大が増収に寄与した。一方、営業及びプロダクト強化やシステム投資、TVCMの実施などの先行費用が利益を圧迫したが想定の範囲内であった。
◆17年3月期は積極投資を継続するが増収増益を見込む
・17/3期業績予想について同社は、売上高2,700百円(前期比14.2%増)、営業利益100百万円(同481.6%増)と増収増益を見込んでいる。増益率は高いものの、利益の水準としては、積極投資の継続を想定した水準となっている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)でも、一般個人向けの伸びにやや鈍化傾向がみられるものの、法人及び学校向けの拡大により同社業績予想の達成は可能であると判断している。
◆中期業績予想
・当センターでは、17/3期業績予想等を勘案して、中期業績予想を減額修正するとともに、新たに19/3期の業績予想を策定した。
・語学ビジネス市場は規模が大きく、学校現場での英会話教育ニーズの拡大も予想されており、同社の成長余地は大きいものと判断している。ただ、法人及び学校向けについても本格的な導入までに時間を要することから増収率の想定を15%前後(前回予想では20%前後)に引き下げた。利益面でも、先行投資が継続される想定に見直した。