イーグランド<3294> 最高を更新、売上総利益率も向上し大幅増益を確保

2016/07/01

16 年 3 月期決算は、主力中古住宅販売は販売物件数の増加により、売上高は過去
最高を更新、売上総利益率も向上し大幅増益を確保

業種:不動産業
アナリスト:副島 久敬

◆ 中古住宅を仕入れリフォームし、販売するのが主要業務
・イーグランド(以下、同社)は、不動産競売市場や一般の中古住宅流通 から仕入れた中古住宅にリフォームを施すことによって住宅としての機 能を回復し、付加価値を向上させた中古再生住宅として販売すること を主力業務としている。

◆ 16 年 3 月期決算は増収増益を確保
・16/3 期決算は、売上高 17,051 百万円(前期比 10.7%増)、営業利益 1,103 百万円(同23.2%増)、経常利益885百万円(同28.8%増)、当期 純利益 1,003 百万円(同 100.9%増)と増収増益となった。
・主力の中古住宅事業は販売件数が前期の 817 件から 850 件(前期比 4.0%増)となり、仕入れ物件の厳選もあり、売上総利益率も前期の 15.0%から 15.9%に向上し、増収増益となった。

◆ 17 年 3 月期も増収増益を見込む
・17/3期について同社は、売上高18,057百円(前期比5.9%増)、営業利 益 1,251 百万円(同 13.3%増)を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、16/3 期の業績等を踏 まえ、前回レポート(15 年 9 月発行)の業績予想を見直した。売上高は 18,278百万円(前期比7.2%増)、営業利益1,263百万円(同14.6%増) と同社予想とほぼ同水準を見込んでいる。

◆ 投資に際しての留意点
・中古住宅市場の拡大が同社の中期的な業績を牽引し、当センターは 堅調な業績推移を予想している。但し、好調な市場環境を背景に、ま だ規模は小さいものの、同社は収益販売用不動産事業を拡大してきて おり(15/3 期は 7 件、89 百万円。16/3 期は 15 件、922 百万円)、金融 環境の変化に伴う業績の変動リスクが高まっていることには注意が必要 である。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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