SHIFT<3697> 16 年 8 月期業績は同社予想を上回る可能性あり。17 年 8 月期以降も高成長継続へ

2016/06/20

コンサルからテストまでの優れたシステムを持つソフトウェアテストのアウトソーシング企業
16 年 8 月期業績は同社予想を上回る可能性あり。17 年 8 月期以降も高成長継続へ

業種:情報・通信業
アナリスト:大竹 喜英

◆ ソフトウェアテストの受託事業を展開する先駆的企業
・SHIFT(以下、同社)グループは、ソフトウェア開発企業向けにソフトウェアテストの受託事業を行い、ソフトウェアの品質保証を展開している。
・ソフトウェアテストの市場規模は約4兆円と推定され、ソフトウェア開発 企業のテストアウトソーシング委託ニーズと同社の独自開発したシステムの導入で、同社は先駆的かつ優位な業界地位を確保している。

◆ 16 年 8 月期上期業績は同社予想を上回る大幅な増収増益
・16/8 期第 2 四半期累計期間の連結業績は、売上高 2,512 百万円(前期比 77.2%増)、経常利益 206 百万円(同 26.9%増)と同社が 16 年 1 月に修正した事前予想を上回る大幅な増収増益を達成した。ソフトウェアテスト需要及び同社グループのテスト処理能力の増加が貢献した。

◆ 体質改善が進み 16 年 8 月期業績は同社予想を上回ろう
・同社は 16 年 1 月に公表した 16/8 期予想を変更していない。しかし、同社が利益の圧迫要因として懸念していた M&A 関連費用や海外進出に伴う準備費用以上に、同社の収益体質改善が進んでいると考えられる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、16/8 期連結業績を売上高 5,800 百万円(前期比 76.4%増)、経常利益 455 百万円(同 44.3 %増)、当期純利益 288 百万円(同 47.4%増)と予想した。今後はベトナム子会社SHIFT ASIA CO.,LTD でのテスト処理能力の増加が業績の拡大に貢献すると考えられ、稼働状況とその収益性に注目したい。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は、財務体質の強化と事業拡大の為の内部留保の充実等を図ることが重要であると考え、配当を行っていない。
・同社の株価は一般的な株価バリュエーション指標では評価できないと当センターは考えている。事業戦略は適切であり、事業基盤が強固になりつつあり、事業リスクは継続的に低下しているとみている。今後、成長と利益率の改善度合いを注視していきたい。

 

  >>続きはこちら(1.13 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。