ロックオン<3690> 16 年 9 月期は先行投資負担増で減益も、来期からは業績回復を見込む

2016/06/13

ネット広告の効果測定システムと EC サイト構築オープンソースソフトのトップ企業
16 年 9 月期は先行投資負担増で減益も、来期からは業績回復を見込む

業種:情報・通信業
アナリスト:大間知 淳

◆ ネット広告市場と EC 関連市場を対象とする B to B 型ネット企業
・ロックオン(以下、同社)は、ネット広告市場と EC 関連市場を対象とする B to B 型のネットサービス提供企業である。

◆ 16 年 9 月期上期決算は 7%増収 27%営業減益
・16/9 期第 2 四半期累計期間(以下、上期)の業績は、6.8%増収、27.1% 営業減益であった。主力サービスのアドエビスと EC-CUBE を中心に売 上は堅調に推移したものの、将来の更なる売上拡大を目指し、人件費や 広告宣伝費などの先行投資を大幅に増やしたことから営業利益は大幅 減益を余儀なくされた。

◆ 16 年 9 月期の会社計画は 11%増収 43%営業減益
・同社は期初段階では新規領域への先行投資をどの程度増やすかを未 定とし、業績予想を公表していなかった。上期の実績と通期の先行投資 計画を踏まえ、16/9 期の会社計画を、売上高 1,600 百万円(前期比 11.3%増)、営業利益 200 百万円(同 42.9%減)、経常利益 201 百万円 (同 42.9%減)、当期純利益 130 百万円(同 43.7%減)と公表した。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、アドエビスの成長力が 想定より高まったと判断し、売上高については従来予想の 1,550 百万円 から 1,594 百万円(前期比 10.9%増)に増額したものの、新規領域ではな く、アドエビスや EC-CUBE などの既存事業を強化するための先行投資 負担が予想以上に膨らむ見通しとなったことから、営業利益は 366 百万 円→203 百万円(同 42.0%減)に減額した。

◆ 17 年 9 月期以降は業績回復へ
・当センターでは、18/9 期頃まで先行投資によるコストの増加が続くと見込 んでいるが、アドエビスを主体とした売上成長でその影響を吸収し、17/9 期以降は業績が回復すると予想している。

 

  >>続きはこちら(1.41 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。