ムゲンエステート<3299> 16 年 12 月期第 1 四半期決算も会社計画に対し順調に推移

2016/06/03

15 年 12 月期は投資用不動産販売が牽引し、売上高・利益とも過去最高を更新
16 年 12 月期第 1 四半期決算も会社計画に対し順調に推移

業種:不動産業
アナリスト:副島  久敬

◆ 中古不動産を買い取りバリューアップし、販売する事業を営む
・ムゲンエステート(以下、同社)は、中古不動産を買い取り、バリューアップを施し、「再生不動産」として、主に一次取得者層には居住用不動産として、個人投資家、海外投資家には投資用不動産として販売する不動産売買事業を主力業務としている。

◆ 15 年 12 月期決算は売上高、各利益とも過去最高を更新
・15/12 期決算は、売上高は 45,706 百万円(前期比 51.5%増)、売上総利益率も前期の 19.0%から 20.3%に改善し、売上総利益が前期比62.1%増となった。営業利益は6,123 百万円(同 76.7%増)、経常利益も5,573 百万円(同 81.2%増)となり、過去最高益を更新した。
・16/12 期第 1 四半期決算は、売上高は 12,002 百万円(前年同期比41.5%増)、営業利益は 1,462 百万円(同 33.5%増)、経常利益も 1,298百万円(同 30.7%増)と会社計画に対し順調に推移しているとみられる。

◆ 16 年 12 月期も増収増益を見込む
・16/12 期について同社は、売上高 58,397 百円(前期比 27.8%増)、営業利益 7,425 百万円(同 21.3%増)、経常利益 6,632 百万円(同19.0%増)を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、15/12 期及び 16/12 期第 1 四半期の業績等を踏まえ、前回レポート(15 年 10 月発行)の業績予想を見直した。売上高は 58,258 百万円(前期比 27.5%増)、営業利益 7,566 百万円(同 23.6%増)、経常利益 6,809 百万円(同 22.2%増)を見込んでいる。また、中期業績予想も上方修正した。

◆ 投資に際しての留意点
・中古不動産流通市場の拡大が見込まれることに加え、同社の施策等により、当センターは堅調な業績推移を予想している。但し、投資用不動産事業のウエイトが高まっていることや事業拡大に伴い、営業キャッシュフローの赤字が 16/12 期以降も続くと当センターでは予想している。金融環境の変化に伴う業績変動のリスクが高まっていることには引き続き注意が必要である。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。