レアジョブ<6096> 「量」の拡大と「質」の充実により語学ビジネス市場でのシェア拡大を目指す

2016/03/22

Skype(スカイプ)を活用し、フィリピン人講師によるマンツーマンの英会話レッスンを提供
「量」の拡大と「質」の充実により語学ビジネス市場でのシェア拡大を目指す

業種:サービス業
アナリスト:柴田 郁夫

1.会社概要
・レアジョブ(以下、同社)は、オンライン英会話サービスを展開している。 無料通信動画ソフト「Skype(スカイプ)」を活用し、フィリピン人講師による マンツーマンの英会話レッスンを提供するところに特徴がある。
・コストパフォーマンスや利便性の高さなどの価値訴求により、個人ユーザ ーを中心に会員基盤を拡大し、高い成長性を実現してきた。

2.財務面の分析
・16/3 期第 3 四半期累計決算は、売上高 1,758 百万円(前年同期比 12.9%増)、営業損失 17 百万円(前年同期は 198 百万円の利益)と増収 となったが戦略的投資により営業損失となった。
・16/3 期について同社は、期初予想を減額修正しており、売上高 2,350 百 万円(前期比11.2%増)、営業利益0百万円(前期は200百万円の利益) を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)でも、有料会員数の伸びや月 額単価の向上等より 16/3 期の会社予想の達成は可能と判断している。

3.非財務面の分析
・同社の価値創造の源泉は、他社に先駆けて拡大してきた会員基盤や講 師陣のほか、数多くのレッスンを通じて蓄積されたデータやノウハウにあ り、効果的なカリキュラムなどのサービス力の高さを支えている。

4.経営戦略
・同社の成長戦略は、これまでの「量」の拡大に加えて、「質」に重点を置く 施策により、外国語教室等を含めた語学ビジネス市場でのシェア拡大を 図るものである。また、他社との連携等による法人取引の強化やブラジル 進出にも取り組む。

5.アナリストの評価
・当センターでは 18/3 期までの成長率として、売上高を年率 17.2%、 営業利益を同 26.0%と見込んでいる。
・類似サービスとの競争が激化しているが、同社が対象とする語学 ビジネス市場全体は規模が大きく、今後は学校現場での英会話教育 ニーズの拡大も予想されていることから、革新的な事業モデルで他 社に先行してきた同社の成長余地は大きいと判断している。

 

  >>続きはこちら(1.39 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。