じげん<3679> サービス領域の拡張や特定領域の深耕により持続的な成長を目指す

2016/02/03

求人や生活領域における複数の情報メディアを一括検索等できる統合型サイトを展開
サービス領域の拡張や特定領域の深耕により持続的な成長を目指す

業種:サービス業
アナリスト:柴田 郁夫

1.会社概要
・じげん(以下、同社)は、求人や住まい、自動車、旅行など、生活に関わる複数の情報メディアの一括検索及び一括応募等が可能な統合型サイトを軸とするライフメディアプラットフォーム事業を主力としている。
・世の中に分散された情報とユーザーをつなぐことにより、顧客である情報メディアに対しては効率的な集客方法を提供する一方、ユーザーからは利便性が高く支持されたことで高い成長性を実現してきた。

2.財務面の分析
・16/3 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高 2,168 百万円(前年同期比 88.4%増)、営業利益 724 百万円(同 42.6%増)となった。
・16/3 期決算について同社は、売上高 4,450 百万円(前期比 42.8%増)、営業利益 1,560 百万円(同 28.2%増)と期初予想を据え置いている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、16/3 期決算について売上高 4,600 百万円(前期比 47.6%増)、営業利益 1,640 百万円(同 35.4%増)と会社予想を上回る水準を見込んでいる。

3.非財務面の分析
・同社の価値創造のメカニズムは、精度の高い Web マーケティング力を源泉として、データベース数やユーザー数の積み上げによる正のスパイラル(価値循環)を内包した事業モデルとその拡張性の高さにある。

4.経営戦略
・同社の中長期的な成長戦略は、展開領域の拡張、展開地域の拡張、収益形態及び事業モデルの拡張の 3 軸である。
・特に、当面は重点投資領域を「求人」及び「生活」に絞り込み、領域内サービスの拡張や特定領域の深掘りに注力する方針である。

5.アナリストの評価
・当センターでは 18/3 期までの成長率として、売上高を年率 34.6%、営業利益を同 30.6%と見込んでいる。
・サービス領域の拡張や M&A の活用等による特定領域の深掘りにより高い売上成長率を維持する一方、先行費用の高止まりから利益率が横這いと見込み、営業利益は売上高と同程度の伸びと予想した。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。