ウィルG<6089> M&A でクリエイティブバンクを加え販売支援の企画等上流工程に領域拡張

2016/01/06

自社職員が一般派遣スタッフと共に働くハイブリッド派遣が特徴
M&A でクリエイティブバンクを加え販売支援の企画等上流工程に領域拡張

業種:サービス業
アナリスト:高坂  茂樹

◆ 事業内容
・ウィルグループ(以下、同社)は、正社員が登録スタッフと同じ職場で働くハイブリッド派遣を特徴とする人材サービス会社で、携帯電話などの販売支援やコールセンター業務、食品製造等を得意分野としている。

◆ 16 年 3 月期上期決算
・16/3 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は前年同期比 30.8%増収、83.4%営業増益と好調であった。スマートフォン市場の拡大を背景とする販売支援業務を中心に、全セグメントで増収増益となった。
・業務請負売上高の伸長、外部媒体依存採用率の低下等により、採算性も改善した。その他の事業は、介護職派遣や海外事業、ネット人材紹介事業の拡大等により、黒字転換した。

◆ 16 年 3 月期予想
・16/3 期業績について同社は、20.1%増収、16.5%営業増益という期初計画を据え置いた。M&A や新規営業拠点増設等の先行投資に係る経費の増加が見込まれるためである。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、同社の計画は旺盛な人材需要が下期も継続するなかで保守的であると判断、新規子会社の貢献等も加味し、28.9%増収、38.4%営業増益を予想する。

◆ 中期業績見通し
・当センターでは円安定着を背景に来期以降も緩やかな景気回復が続くという前提の下、シェア拡大や M&A による業容拡大効果で二桁の増収、増益が続くと予想する。
・ただし、派遣法改正等の環境変化により、将来の業績及び株価は影響を受けることには留意しておきたい。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。