SI<3826> 16 年 2 月期上期は採算性重視の経営が実を結び黒字転換

2015/11/24

独立系中堅のソフトハウスで、パッケージソフトウェアを自社開発し、販売
16 年 2 月期上期は採算性重視の経営が実を結び黒字転換

業種:情報・通信業
アナリスト:松尾  十作

◆ 独立系中堅のパッケージソフト会社
・システムインテグレータ(以下、同社)は、電子商取引サイト構築ソフトや基幹業務システムソフトを中心としたパッケージソフトを自社開発し、販売及び保守を行なっている。

◆ 16 年 2 月期上期決算は順調
・16/2 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、前年同期比 25.2%増収、営業利益は 310 百万円(前年同期は 913 百万円の損失)であった。16/2期第 1 四半期より事業部制に移行したが、従来区分の「GRANDIT 関連」である ERP 事業が売上高を牽引し、前年同期に計上した不採算案件の損失見込額が、当上期にはなくなったこと等により営業利益は黒字転換した。
・同社の期初予想に対する達成率は、売上高で 132.2%、営業利益で229.6%であった。ERP 事業売上高が想定を上回ったこと、増収効果等により採算性が向上した。

◆システムインテグレータは 16 年 2 月期業績予想を据え置く
・16/2 期業績について同社は期初予想を据え置き、前期比 3.3%減収、営業利益は 350 百万円の黒字転換を見込んでいる。上期が好調であったものの期初の通期予想を据え置いたのは、16/2期下期のERP 事業の動向が不透明としているためである。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、16/2 期業績予想について同社予想並みであった従来予想を増額修正し、前期比 6.4%増収、営業利益は 400 百万円とした。16/2 期上期実績を鑑み、ERP 事業の売上高を増額修正し、利益については増収効果が表れると予想する。

◆ 投資に際しての留意点
・15/2 期は無配であったが、16/2 期は同社予想の 1 株当たり配当金を 1 円上回る 13 円を当センターは予想する。17/2 期以降も増配が続くと予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。