ミサワ<3169> 円安ドル高に起因する仕入れコストの上昇等により、16 年 1 月期は大幅営業減益へ

2015/10/23

20 歳代~30 歳代の女性を対象としたカジュアル家具を販売
円安ドル高に起因する仕入れコストの上昇等により、16 年 1 月期は大幅営業減益へ

業種:小売業
アナリスト:松尾  十作

◆ カジュアル家具専門店を全国展開
・ミサワ(以下、同社)はカジュアル家具専門店及びフレンチレストランを運営している。主要顧客層は20歳代~30歳代の女性である。独自ブランドの商品企画、生産委託、直販体制が強みとなっている。
・カジュアル家具のブランド力と商品力の向上、多店舗展開及びオンラインショップとの連携等で持続的な成長を目指している。

◆ 16 年 1 月期上期決算は 6.5%増収、64.9%営業減益
・16/1 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、前年同期比 6.5%増収、64.9%営業減益であった。
・大幅な営業減益の要因は、既存店売上高の減収、円安ドル高に起因する売上総利益率の低下、下期一括計上を計画していたポイント引当金を上期に計上したこと等である。

◆ 16 年 1 月期は 38.1%営業減益を予想
・16/1 期について同社は、期初予想を修正し、10.5%増収(期初予想13.3%増収)、37.2%営業減益(同 4.8%増益)を見込んでいる。新規出店3 店舗、閉店 1 店舗、移転 2 店舗の予定である。
・証券リサーチセンターの 16/1 期業績予想は、同社予想とほぼ同じ水準へ下方修正した。上期における円安ドル高に起因する仕入れコストの上昇と 15 年 8 月の価格改定等を踏まえ売上総利益率を見直したこと、ポイント引当金想定額を増額したこと等により予想営業利益を 8.4%増益から38.1%減益とした。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は営む事業が成長段階にあると認識しており、新規出店による事業規模の拡大及び財務基盤の強化を目的に、内部留保の充実を優先させる方針であり、今後も無配を継続する方針である。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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