SHIFT<3697> 市場規模は大きく、継続的な大幅増収・増益が期待される

2015/08/18

コンサルからテストまでの優れたシステムを持つソフトウェアテストのアウトソーシング企業
市場規模は大きく、継続的な大幅増収・増益が期待される

業種:情報・通信
アナリスト:大竹 喜英

1.会社概要
・SHIFT(以下、同社)グループは、ソフトウェア開発企業向けにソフトウェアテストの受託事業を行い、ソフトウェアの品質保証を展開している。
・ソフトウェアテストの市場規模は約 4.5 兆円と推定され、ソフトウェア開発企業のテストアウトソーシング委託ニーズと同社の画期的なシステムの導入で、同社は先駆的かつ優位な業界地位をキープしている。

2.事業展開と業績
・同社は 15/8 期連結業績を、売上高 3,043 百万円(前期比 41.5%増)、経常利益 285 百万円(同 129.6%増)、当期純利益 190 百万円(同 27.3%増)と予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、今後も30%から40%程度の売上成長が続くと予想する。同社の優位性が明確なエンタープライズ領域でのソフトウェアテストが、今後も収益の牽引役になると見ている。

3.非財務面の分析
・14 年 12 月以降、リアルワールド、クラウドワークス、FFRI と業務提携を発表し、オルトプラスとは合弁会社を設立し、顧客と協業関係のパートナーシップが構築されつつある

4.経営戦略
・将来的には、現在のテスト受託事業が、蓄積されたノウハウやデータをもとにしたシステム提供によるロイヤリティ収入事業に切り替わる可能性まで同社は考慮しており、長期を見据えた経営戦略が検討されている。

5.アナリストの評価
・当センターでは、ソフトウェアテストの市場規模及び今後の成長性も、同社の先駆的で、かつさらに先を睨んだ事業戦略は優れていると判断する。
・一般的なバリュエーション指標で見れば同社の株価は割高な水準にあるといえるが、新しい事業分野における高い成長性は注目に値する。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。