シュッピン<3179> EC 売上の順調な伸びに加えて、外国人旅行者への店舗売上が成長を牽引

2015/07/08

インターネットによるカメラ及び時計等の中古品売買を主力に展開
EC 売上の順調な伸びに加えて、外国人旅行者への店舗売上が成長を牽引

業種:小売業
アナリスト:柴田  郁夫

◆ インターネットによるカメラや時計等の中古品売買が主力
・シュッピン(以下、同社)は、EC サイト及び実店舗にてカメラや時計等の中古品売買を行っており、新品販売も手掛けている。
・専門性の高い商材に特化したポジショニングとインターネットを活用した利便性等で差別化を図り、高い成長性を実現してきた。

◆ 15 年 3 月期決算は計画を上回る増収増益
・15/3 期決算は、売上高 19,166 百万円(前期比 22.8%増)、営業利益886 百万円(同 26.4%増)と計画を上回る増収増益であった。
・カメラ事業を中心に EC 売上が伸長したことに加え、外国人旅行者への店舗売上が拡大したことが増収に寄与した。利益面では、新品売上の拡大に伴う原価率の上昇や販管費の増加があったものの、増収により吸収することで営業利益率はほぼ同水準を維持した。

◆ 16 年 3 月期も増収増益を見込む
・16/3 期の業績予想について同社は、売上高 23,121 百万円(前期比20.6%増)、営業利益 1,118 百万円(同 26.2%増)を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)でも、Web 会員数が順調に拡大していることに加え、外国人旅行者への店舗売上が好調に推移していることから、業績予想を増額修正した。修正後の業績予想として、売上高 23,000 百万円(前期比 20.0%増)、営業利益 1,100 百万円(同24.2%増)と会社予想を若干下回る水準を見込んでいる。

◆ 中期業績予想
・当センターでは、15/3 期の実績等を踏まえ、中期業績予想も増額修正するとともに、新たに 18/3 期の業績予想を策定した。18/3 期までの成長率は、売上高が年率 17.4%、営業利益が同 31.2%を見込んでいる。
・成長余地のあるカメラ及び時計事業がEC売上を中心に拡大するとともに、外国人旅行者による業績寄与も当面継続するものと想定した。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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