ジェイグループH<3063> 積極的な新規出店に加えて、不動産事業の本格展開が成長を牽引する見通し
名古屋及び都内を中心に和食居酒屋やレストラン、カフェ業態を直営展開
積極的な新規出店に加えて、不動産事業の本格展開が成長を牽引する見通し
業種:小売業
アナリスト:柴田 郁夫
◆ 名古屋を地盤に和食居酒屋を直営展開
・ジェイグループホールディングス(以下、同社)は、名古屋及び都内を中心に「芋蔵」、「ほっこり」など、居酒屋業態を主力として 57 業態 130店舗(FC6 店舗を含む)を展開している(15/2 期末現在)。
・積極的な新規出店と飲食事業を軸とした事業領域の拡充により売上成長を加速する一方で、課題となっているコスト管理の強化を図るため、本部管理への転換等による構造改革を推進している。
◆ 15 年 2 月期決算は増収及び営業黒字転換
・15/2 期は、売上高 13,665 百万円(前期比 19.7%増)、営業利益 67 百万円(前期は 63 百万円の損失)と増収及び営業黒字に転換した。
・前期出店分の業績寄与に加えて、積極的な新規出店及び M&A による上乗せが業績の伸びに貢献した。ただ、利益面では、原材料費の高騰及び出店コストの増加等により計画未達となった。
◆ 16 年 2 月期は営業大幅増益を見込む
・同社は、16/2 期について、売上高 14,100 百万円(前期比 3.2%増)、営業利益150百万円(同121.9%増)を見込んでいる。引き続き、積極的な新規出店を計画しているものの、関西エリアを中心とした店舗整理により緩やかな増収となる見通しとしている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、15/2 期の実績や 16/2期の会社予想を踏まえ、前回レポート(14 年 11 月発行)の 16/2 期の業績予想を減額修正した。修正後は、売上高 14,500 百万円(前期比6.1%増)、営業利益 200 百万(同 198.5%増)を予想している。
◆ 中期業績予想
・当センターでは、中期業績予想も減額修正するとともに、新たに 18/2期の業績予想を策定した。
・積極的な新規出店に加えて、不動産事業の本格展開が同社の中期的な成長を牽引し、18/2 期までの成長率は、売上高が年率 7.7%、営業利益が同 64.8%と予想した。