ツヴァイ<2417> 高付加価値商品の推進やパーティ・イベント及びウェディング事業にも注力

2015/06/12

「データマッチング型」を強みとする結婚相手紹介サービスを展開
高付加価値商品の推進やパーティ・イベント及びウェディング事業にも注力

業種:サービス
アナリスト:柴田  郁夫

◆ 結婚相手紹介サービス業界の最大手
・ツヴァイ(以下、同社)は、「データマッチング型」の結婚相手紹介サービス事業(以下、ツヴァイ事業)を展開しており、ツヴァイ事業における会員数約 33,000 人は業界トップクラスの規模を誇っている。
・イオングループであること、上場企業であること等が、同社のブランド力を高めており、会員獲得における優位性につながっている。

◆ 15 年 2 月期決算は会員数の減少により減収減益
・15/2 期決算は、売上高 3,793 万円(前期比 8.0%減)、営業利益 221 百万円(同 17.8%減)と期初会社予想を下回った。
・ツヴァイ事業における高付加価値商品への方針転換が、新規入会者数及び会員数の減少を招き、業績の足を引っ張った。また、注力するチャティオ事業(パーティ・イベント)も競争激化により苦戦したが、ウェディング事業は小規模ながら拡大した。

◆ 16 年 2 月期は新規入会者数の回復による増収増益を見込む
・同社は 16/2 期業績予想について、売上高 4,000 百万円(前期比 5.4%増)、営業利益 250 百万円(同 12.7%増)と増収増益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、15/2 期の実績を踏まえ、前回レポート(14 年 11 月発行)の会員数の前提と売上高予想を引き下げた。修正後の業績予想は、売上高 3,890 百万円(前期比 2.6%増)、営業利益 230 百万円(同 4.1%増)を見込んでいる。なお、会社予想との差異は、新規入会者数及び会員数の前提を会社予想よりも保守的な水準としたことが主因である。

◆ 中期業績予想
・当センターでは、15/2 期の実績を踏まえ、前回レポートの中期業績予想も減額修正するとともに、18/2 期の業績予想を策定した。18/2 期までの成長率は、売上高が年率 2.0%、営業利益が同 4.2%と予想する。
・ツヴァイ事業は伸び悩むものの、拡大余地のあるチャティオ事業やウェディング事業が同社の中期的な業績を支えるものとみている。

 

 >>続きはこちら(1.21 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。