スノーピーク<7816> キャンパー市場の深掘りと、非キャンパー向け事業育成による成長持続に期待

2015/05/20

オートキャンプ文化を日本に根づかせたハイエンドアウトドア製品メーカー
キャンパー市場の深掘りと、非キャンパー向け事業育成による成長持続に期待

業種:その他製品
アナリスト:藤野敬太

1.会社の概要
・スノーピーク(以下、同社)は、オートキャンプの文化を根づかせたアウトドア製品メーカーである。同社のブランドは、「スノーピーカー」と呼ばれる熱狂的なユーザーを生み出している。
・製品の過半を協力会社に生産依頼していることで、同社はプロデューサー、新しいライフスタイルや新しい市場のクリエイターと捉えられよう。

2.財務面の分析
・09/11 期~14/12 期に売上高は年平均 16.4%の成長率で拡大した。
・他社との比較では、収益性の一部でやや物足りない水準にある項目がある。

3.非財務面の分析し
・同社の知的資本の源泉は、複数のシンプルなビジネスモデルを複層的に積み上げることにより、競争優位性を確立している点にある。ライフスタイル提案の視点と顧客視点でのビジネス思考が根幹にある。

4.経営戦略の分析
・既存のアウトドア製品では、キャンパーとして初心者の段階からユーザーとして獲得することを目指し、戦略的低価格でのエントリーモデルの拡販で、市場の拡大とシェアアップの両立を図っている。
・非キャンパーを取り込むため、アパレル、アーバンアウトドア、フィールドスイートの 3 つの新規事業を始めている。

5.アナリストの評価
・既存のアウトドア事業での戦略的価格のエントリーモデル投入による新規キャンパーの顧客化とシェア上昇、新規事業での非キャンパー向けの新しい市場創出を通じて、持続的成長を図る方針である。
・強いブランドを持つ企業としては収益性が高いとは言えない。新市場の創出と同時に目指すことになる収益性向上のペースには留意しておきたい。

>>続きはこちら(1.86MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

このページのトップへ