ユーソナー(431A)顧客基盤拡大と既存サービスのクロスセル、データベース対象拡大で成長目指す

2025/10/21

法人データベースとその活用サービスで企業のマーケティング活動を支援
顧客基盤拡大と既存サービスのクロスセル、データベース対象拡大で成長目指す

業種:情報・通信業
アナリスト:鎌田良彦

法人データベースとその活用サービスでマーケティングを支援
ユーソナー(以下、同社)は、法人データベース「LBC(Linkage Business
Code)」及び、LBC を活用した各種サービスの提供により、企業のデータベ
ースマーケティングによる営業活動を支援している。LBC は、法人ベースで
は大企業から中小企業まで450 万社の企業情報を網羅しており、工場や事
業所等を含む拠点ベースでは、1,250 万拠点を網羅する国内最大規模の
法人データベースである。
LBCを活用したサービスとしては、LBCのデータを参照し、ユーザー企業の
顧客データを自動で統合して一元化するクラウドサービスの「ユーソナー」、
ユーソナーを利用し易くするインターフェースとして営業アプローチ先リスト
の絞り込みに特化した「プランソナー」、名刺管理アプリを入り口としたマー
ケティングツールである「m ソナー/ガイドソナー」を提供している。m ソナー
はスマートフォンで利用し、m ソナーと同じ画面をPC で閲覧できるオプショ
ンサービスとしてガイドソナーがある。LBC とLBC を活用するユーソナー、
プランソナー、mソナー/ガイドソナーを含むサービス全体を「ソナーサービス」
としている(図表1)。
24/12 期の売上構成比は、ソナーサービスが82.7%、その他が17.3%であっ
た(図表2)。ソナーサービスが同社の成長を牽引している。その他の売上
高には、コンタクトセンター向けシステムやデータを活用したダイレクトメール
の発送等の従来事業と、商業登記簿、不動産登記簿等のダウンロードサー
ビスである「登記ソナー」等の新規サービスが含まれている。収益モデル別
では、サービスの定期的な利用によるストック売上が78.9%、初期設定等の
フロー売上が21.1%であった。
同社は経営目標達成の判断指標として、ソナーサービスのARR 注1、契約
件数、ARPU 注2、解約率を重視している。ソナーサービスの24/12 期末の
ARR は43.9 億円(前期末比23.3%増)、契約件数は841 件(同16.5%増)、
24/12 期の収益金額ベースの月次解約率を年平均した解約率は0.36%であ
った。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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