ギックス(9219)25年6月期は開発費用の増加により利益率が低下する計画
データを活用して顧客の経営課題を解決するデータインフォームド事業を展開
25年6月期は開発費用の増加により利益率が低下する計画
業種:サービス業
アナリスト:佐々木加奈
◆ 事業内容
・ギックス(以下、同社)は、企業の経営課題解決、競争力強化のために、データを用いて物事を理解して判断する仕組みを構築するData-Informed(データインフォームド)事業を行っている。データインフォームドとは、人間が論理的に思考し、合理的な判断をすることを目的としたデータ活用のことである。
◆ 25年6月期上期決算の概要
・25/6期中間期(以下、上期)の売上高は1,205百万円(前年同期比13.2%増)、37百万円の営業損失(前年同期は127百万円の利益)であった。既存顧客との取引額拡大、新規顧客の増加により増収となった一方、プロダクト開発の積極化に伴う労務費や外注費の増加、一部のプロジェクトにおける開発計画の変更による採算の悪化などが影響して営業損失を計上した。
◆ 25年6月期の業績予想
・25/6期の業績について、同社は売上高2,890百万円(前期比36.5%増)、営業利益153百万円(同14.3%増)と計画している。上期の進捗率は低いものの、上期に立ち上げたチームによる顧客開拓が順調であることなどから期初に公表した通期計画を据え置いている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では上期実績を踏まえ、25/6期の従来予想である売上高2,810百万円(前期比32.7%増)、営業利益152百万円(同14.0%増)について売上高は据え置いた一方、売上総利益率、販管費率ともに従来予想から0.5%ポイントの悪化を見込み営業利益を123百万円(同7.5%減)に下方修正した。
◆ 今後の事業戦略
・同社は、積極的に顧客企業の新規開拓を行うとともに、サービス導入企業内における他部署への展開などに注力し、持続的な事業成長につなげていく考えである。
・当センターでは、プロダクト開発に係る費用は当面高い水準が続くものの、売上増により営業利益率は緩やかに改善すると考え、26/6期以降の増収増益を予想している。
![一般社団法人 証券リサーチセンター](https://column.ifis.co.jp/wp-content/themes/ifisc/images/column_icon/clm_cat_top_stock-r.png)
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