ヒューマンテクノロジーズ(5621)勤怠管理SaaS市場の成長や課金方法の見直し等により、高い利益成長率を予想

1．会社概要
・ヒューマンテクノロジーズ（以下、同社）は、SaaS形態のクラウド勤怠管理システム「KING OF TIME（以下、KOT）」を提供する情報サービス会社である。KOTは、25/3期中間期末時点で5.8万社の361万人に利用されている。
・24/3期のサービス別売上高構成比は、ストック収益であるKOT SaaSが87.8%、その他が12.2%であった。

2．財務面の分析
・単体業績については、課金ID数の拡大に伴うKOT SaaS売上の増加等により、19/3期と24/3期の比較では売上高は年平均22.1%増、経常利益は同19.8%増と、大幅な増収増益となった。
・収益性、財務の安全性、成長性の面で類似企業に比べ魅力的である。

3．非財務面の分析
・知的資本の源泉は、開発継続力と販売ネットワーク力にある。

4．経営戦略の分析
・同社は、勤怠管理SaaSにおける国内市場シェアの拡大や課金対象の拡大、KOT等のHRクラウドサービスの東南アジアへの展開、有償サポートサービスの拡販、データの自動連携を行っている提携先企業が提供するHR関連SaaS製品の代理店販売の強化、KOTの有償オプションサービスの投入と拡販を経営戦略として掲げている。

5．アナリストの評価
・証券リサーチセンター（以下、当センター）では、25/3期の業績について、25/3期中間期実績や同社の施策等を踏まえ、前期比18.2%増収、52.3%営業増益と予想した。
・当センターでは、勤怠管理SaaS市場の成長、同社のシェア拡大、課金方法の見直し、先行投資の一巡等を想定し、26/3期は前期比21.2%増収、48.0%営業増益、27/3期は同13.9%増収、26.1%営業増益を予想している。

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