コンフィデンス・インターワークス(7374)顧客深耕による派遣事業の拡大などに注力し、持続的な業績拡大を目指す

2024/09/13

ゲーム業界及び周辺領域向けに人材派遣などを行うHRソリューション事業が主力
顧客深耕による派遣事業の拡大などに注力し、持続的な業績拡大を目指す

業種:サービス業
アナリスト:佐々木加奈

1.会社概要
・ゲーム業界向けに人材派遣や紹介などを行うコンフィデンスが23年8月に製造業への人材紹介や求人情報サイトの運営などを行うインターワークスを吸収合併して、コンフィデンス・インターワークス(以下、同社)に社名変更した。
・同社の報告セグメントは、ゲーム業界及び周辺領域向けに人材派遣・受託を行うHRソリューション事業(人材派遣・受託)、製造業などへの人材紹介を行うHRソリューション事業(人材紹介)、求人情報サイトなどの運営を行うメディア&ソリューション事業からなる。

2.財務面の分析
・コンフィデンスについてはクリエイター(求職者)派遣配属数の増加に伴い増収基調が続いているが、インターワークスは新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて20/3期、21/3期に減収となり、その後は回復している。23/3期における2社の業績の単純合算で算出した経常利益率は15.9%、合併後の24/3期は15.3%である。
・他社との財務指標比較では、総資産経常利益率及び売上高営業利益率が他の4社を上回る水準にある。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、取引企業のニーズとクリエイターのスキルをマッチングするノウハウを蓄積しながら効率的な組織運営を行い、高い収益力を実現していることなどにある。

4.経営戦略の分析
・同社は、持続的な事業規模拡大に向けて、顧客深耕によるHRソリューション事業(人材派遣・受託)の拡大、既存顧客に対するクロスセルの推進などに注力していく考えを示している。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、高い採用力と蓄積したノウハウを活かして、顧客ニーズとクリエイターのスキルの精度の高いマッチングを行っていることが同社の競争優位性であると評価している。
・25/3期業績についてはほぼ会社計画並みの水準を予想し、26/3期以降も増収増益が続くと予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。