リベルタ(4935) 23年12月期は化粧品などの伸びと子会社の寄与による増収増益見込みに変更なし

2023/09/06

美容商品、トイレタリー商品、機能衣料などを多様な販路で販売
23年12月期は化粧品などの伸びと子会社の寄与による増収増益見込みに変更なし

業種:化学
アナリスト:佐々木加奈

◆ 事業内容
・リベルタ(以下、同社)グループは、「喜びを企画して世の中を面白くする」を経営理念とし、人々の様々なニーズに沿った自社ブランド及び他社ブランド商品を国内外に提供している。代表的な自社ブランド商品には、05年に発売を開始した足裏・かかとの削らない角質ケア商品「ベビーフット」がある。

◆ 23年12月上期期決算の概要
・23/12期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上高は3,376百万円(前年同期比17.1%増)、営業利益は136百万円(同5.8倍)であった。新商品の効果や新たに連結対象となった子会社の寄与により増収となり、比較的高い利益率の浄水器・医療機器の売上が加わったことによる売上総利益率の改善効果で大幅な営業増益となった。

◆ 23年12月期は増収増益を予想
・23/12期の会社計画は期初予想を据え置き、売上高7,600百万円(前期比14.5%増)、営業利益339百万円(同2.0倍)のままである。子会社の通期寄与、新商品の寄与による増収が続き、販売促進費などの増加を吸収して大幅な営業増益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、上期実績及び同社の取り組みを踏まえて23/12期業績予想(売上高7,525百万円、営業利益330百万円)を据え置いた。

◆ 上場維持基準を満たしていないことについて
・23年8月25日の株価に基づく流通株式時価総額は約8.4億円でスタンダード市場の上場維持基準である10億円を下回っている。同社は「上場維持基準への適合に向けた計画」を開示し、成長戦略を着実に実行することなどで業績及び企業価値の向上を図り、25/12期までに基準への適合を目指すとしている。
・当センターでは23/12期以降の業績回復を予想しているものの、計画の進捗状況を注視する必要があると考えている。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。