エフ・コード (9211) DX 化ニーズの高まりを追い風に顧客企業の増加が続く
企業の DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関する様々なサービスを提供
DX 化ニーズの高まりを追い風に顧客企業の増加が続く
業種:サービス業
アナリスト:佐々木加奈
1.会社概要
・エフ・コード(以下、同社)は、「マーケティングテクノロジーで世界を豊かに」をミッションとし、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進をサポートするサービスを提供している。
・同社は、CX(顧客が体験して得られる価値のこと)の重要性に着目してマーケティングツールを開発して提供しており、現在はWeb接客ツール「CODE Marketing Cloud」が主力である。
2.財務面の分析
・顧客数の増加に伴い増収が続いており、16/12期から22/12期における売上高の年平均成長率は23.8%となっている。プロダクト開発費用の計上により、営業利益は18/12期、19/12期と損失が続いたが、20/12期に黒字化し、21/12期には前期比5.1倍、22/12期は同43.9%増となった。
・他社との財務指標比較では、収益性の3項目は比較的高い水準で、売上高営業利益率は他の3社を上回っている。
3.非財務面の分析
・知的資本の源泉は、同社が事業開始以来蓄積してきたCX領域におけるデータや培ったノウハウ、様々な業種の顧客企業といった関係資本などにあると考えられる。
4.経営戦略の分析
・同社は、顧客数増加による持続的な事業成長を目指し、BtoB領域(企業が企業にモノやサ-ビスを提供するビジネス領域)の企業へのサービス提供、地方企業や中堅企業の開拓などに注力していく考えを示している。
5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、同社が営業体制の強化や機能の拡充、効果的なプロモーション活動により顧客数を増加していくことは可能と考えている。
・業績については、23/12期は会社計画を若干上回る水準を予想し、24/12期以降も増収増益が続くと予想した。