デジタリフト(9244) ブランド・メディア事業の拡大等により、24年9月期以降は業績回復を予想
デジタル広告の運用を代行するトレーディングデスク事業を展開
ブランド・メディア事業の拡大等により、24 年 9 月期以降は業績回復を予想
業種: サービス業
アナリスト: 大間知 淳
◆ デジタル広告運用を代行するトレーディングデスク事業を展開
・デジタリフト(以下、同社)は、広告主からデジタル広告配信に関することを一手に引き受け、効果の最大化を目指して、広告の運用を代行するサービスであるトレーディングデスク事業を展開している。
・中~大規模顧客にはアジャイル広告運用、一部の大規模顧客にはCdMOサービス、小規模顧客にはLIFT+を提供しており、売上高は、アジャイル広告運用、CdMO&アジャイル広告運用、LIFT+に分類される。
◆ 22年9月期決算は13%増収、7%営業減益
・22/9期決算は、前期比12.7%増収、7.0%営業減益であった。CdMO&アジャイル広告運用やLIFT+を中心に売上高は拡大したものの、従業員の積極採用に伴う人件費等の大幅な増加等により、営業減益となった。アジャイル広告運用等の売上高の計画未達や、計画より前倒しで人員採用を進めたことから、期初計画に対する達成率は売上高94.0%、営業利益82.2%であった。
◆ 23年9月期の会社計画は7%増収、41%営業減益
・23/9期単体業績について同社は、セールスミックスの悪化や人件費等の増加を想定して、6.5%増収、41.2%営業減益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、22/9期実績や、23年1月に公表されたmeyco(メイコ)の子会社化等を踏まえて、23/9期の売上高を3,140百万円(単体)→3,124百万円(連結)、営業利益を231百万円(単体)→132百万円(連結)に下方修正した。
◆ 新規事業の拡大等により、24年9月期以降は業績回復を予想
・当センターでは、meycoの買収に伴う影響や、取組みを強化しているブランド・メディア事業の拡大等を織込み、24/9期は16.3%増収、39.4%営業増益、25/9期は8.8%増収、26.6%営業増益と業績回復を予想した。