シキノハイテック(6614)業績予想を上方修正すると共に、3事業の拡大による中期的な成長継続を予想

2023/02/01

半導体検査装置、画像関連機器の製造販売や半導体の回路設計等を手掛ける
業績予想を上方修正すると共に、3事業の拡大による中期的な成長継続を予想

業種: 電気機器
アナリスト: 大間知 淳

◆ 半導体検査装置等の製造販売や半導体の回路設計等を手掛ける
・シキノハイテック(以下、同社)は、半導体検査装置等を製造販売する電子システム事業、半導体の回路設計等を行うマイクロエレクトロニクス事業、画像関連機器等を製造販売する製品開発事業を展開している。
・材料費の負担がないマイクロエレクトロニクス事業が収益源となっている一方、研究開発等の先行投資段階にある製品開発事業はセグメント損失が継続している。

◆ 23年3月期上期決算は17%増収、81%営業増益
・23/3期第2四半期累計期間(以下、上期)決算は、前年同期比16.9%増収、81.3%営業増益であった。製品開発事業の損失は拡大したものの、電子システム事業とマイクロエレクトロニクス事業が大幅増益となり、非公表の会社計画を上回った模様である。

◆23年3月期の会社計画は8%増収、4%営業増益を維持
・上期決算は計画を上回ったものの、半導体設計需要の急激な落込みや部材の不足が生じる可能性を考慮し、7.6%増収、3.5%営業増益を見込む23/3期計画を同社は据え置いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、電子システム事業を中心に23/3期の業績予想を見直した結果、売上高を5,890百万円→6,156百万円(前期比14.9%増)、営業利益を437百万円→536百万円(同35.2%増)に増額した。

◆ 24年3月期以降も3事業の拡大による成長継続を予想
・当センターでは、電子システム事業とマイクロエレクトロニクス事業の想定を引上げた結果、24/3期以降の業績予想も上方修正した。
・24/3期は、3事業において新製品や注力領域等の売上拡大を見込み、7.2%増収、8.6%営業増益を予想した。25/3期は6.4%増収、6.9%営業増益を予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。