カラダノート(4014) 「ストック収益モデルへの切り替え」の途上で23年7月期も赤字継続の会社計画

2023/01/30

妊娠育児中のママ向けアプリで構築したファミリーデータベースを梃子に事業展開
「ストック収益モデルへの切り替え」の途上で23年7月期も赤字継続の会社計画

業種: 情報・通信業
アナリスト: 藤野 敬太

◆ 会社概要
・カラダノート(以下、同社)は、妊娠育児中のママを主なユーザーとしたアプリ等を通じて構築したファミリーデータベースを活用したサービスを提供している。現在はストック収益モデルのサービスに注力している。

◆  22年7月期決算
・22/7期決算は、売上高1,306百万円(前期比30.3%増)、営業損失205百万円(前期は223百万円の利益)となった。ストック収益モデルのサービスの契約数が想定ほど伸びず、またストック収益モデルへの切り替えのための費用増により、黒字想定の期初計画を下回り、赤字となった。

◆ 23年7月期業績予想
・23/7期業績について、同社は、売上高1,663百万円(前期比27.3%増)、営業損失142百万円(前期は205百万円の損失)を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、23/7期について、売上高1,709百万円(前期比30.9%増)、営業損失114百万円(前期は205百万円の損失)と会社計画を若干上回る水準を予想した。会社の方針通り、ストック収益が積み上がっていき、23/7期の売上高に占めるストック収益の割合は36.8%まで上昇すると予想した(前期は11.9%)。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、24/7期は前期比32.8%増収、25/7期は同26.9%増収となり、24/7期に黒字化し、売上高営業利益率は24/7期には3.3%、25/7期には9.4%まで上昇すると予想した。
・ストック収益モデルへの切り替えのための費用増等により、23/7期も前期に続いて赤字となる見込みである。今後の注目点は黒字化のタイミングであるが、当センターでは24/7期に営業黒字化を予想している。当面は、23/7期中に四半期ベースでの営業黒字化を達成できるかという点を注視するが、そのためにもストック収益型サービスに関する解約率と「粗利LTV÷顧客獲得単価」の動向に注目したい。
ない。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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