ダブルエー<7683> 23年1月期は積極的な広告宣伝に伴う費用の増加により営業減益を見込む
自社企画の婦人靴を国内外の店舗やECサイトで販売
23年1月期は積極的な広告宣伝に伴う費用の増加により営業減益を見込む
業種: 小売業
アナリスト: 佐々木 加奈
◆ 事業内容
・ダブルエー(以下、同社)グループは自社企画の婦人靴を日本全国の店舗及び上海、台湾、香港の店舗、ECサイトで販売している。22年1月末時点の国内店舗数は159店、海外は22店である。
・同社は婦人靴の企画・販売事業の単一セグメントで、連結子会社は香港で婦人靴の販売を行うCAPITAL SEA SHOES COMPANY LIMITED及びマカオで婦人靴の販売を行うCAPITAL SEA SHOES LIMITED、商品の生産管理などを行う江蘇京海服装貿易有限公司、20年5月に子会社化した婦人靴の販売を行う卑弥呼の4社である。
◆ 22年1月期決算の概要
・22/1期の売上高は前期比20.0%増の15,701百万円、営業利益は同3.5倍の1,037百万円であった。21/1期には2カ月にわたる全店休業があった一方、22/1期は一部店舗の休業と大半の店舗の時短営業にとどまった。このため店舗販売が増加し、固定費負担が軽減して大幅な営業増益となった。
◆ 23年1月期は増収減益となる会社計画
・23/1期の会社計画は売上高が前期比10.8%増の17,397百万円、営業利益が同13.1%減の901百万円である。新店の寄与やEC販売が堅調に推移していることから増収を見込む一方、テレビCMの実施に伴う広告宣伝費の増加により営業減益を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、22/1期実績及び同社の取り組み踏まえて23/1期の業績予想を下方修正した。
◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は、店舗のスクラップアンドビルド、スポーツジャンルの強化などに注力し、事業規模拡大を目指す考えである。
・当センターでは、商業施設への出店数増加により同社ブランドの知名度が向上していることが店舗展開の追い風になると考え、24/1期以降の増収増益を予想している。