レオクラン<7681> 一括販売案件の大型化を背景に、22年9月期は大幅増益見通し
医療施設や介護・福祉施設の新増改築案件を得意とする「狩猟型」医療機器商社
一括販売案件の大型化を背景に、22年9月期は大幅増益見通し
業種: 卸売業
アナリスト: 藤野敬太
◆ 会社概要
・レオクラン(以下、同社)は、医療施設や介護・福祉施設の新増改築案件の支援を得意とする「狩猟型」スタイルの医療機器商社である。新増改築時の基本計画提案、設計、設備工事等をワンストップで手掛けている。
◆ 21年9月期決算
・21/9期決算は、売上高26,347百万円(前期比19.8%増)、営業利益576百万円(同181.9%増)となった。メディカルトータルソリューション事業の一括販売案件が大型化したのと、一括販売案件以外での機器販売・リプレースの受注が増加し、期初計画を大きく上回った。
◆ 22年9月期業績予想
・22/9期業績について、同社は、売上高27,759百万円(前期比5.4%増)、営業利益750百万円(同30.3%増)を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、22/9期の業績を、売上高27,565百万円(前期比4.6%増)、営業利益752百万円(同30.7%増)と、会社計画とほぼ同じ水準を予想した。メディカルトータルソリューション事業の一括販売案件は件数こそ減るものの、複数の前期を上回る規模の大型案件が増収に貢献するとともに、利益率の上昇による大幅増益を予想した。
◆ 今後の注目点
・当センターでは、一括販売案件の平均単価の低下を想定するものの、件数増により、23/9期は前期比12.4%増収、24/9期は同16.6%増収となり、売上高営業利益率は24/9期に3.1%まで上昇すると予想した。
・同社の「狩猟型」ビジネスモデルや、営業から受注まで2年くらいかかるという特徴から、22/9期売上分までは、新型コロナウイルス禍による営業活動への制約から案件数の増加を想定していない。新型コロナウイルス禍に即した営業活動の成果が表れてくる23/9期以降の一括販売案件の増加ペースに注目している。