INCLUSIVE<7078> 22年3月期上期は費用の増加により営業損失を計上したが通期の黒字化を見込む

2021/12/13

メディア運営企業や事業会社のインターネットサービスの拡大と収益化を支援
22年3月期上期は費用の増加により営業損失を計上したが通期の黒字化を見込む

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・INCLUSIVE(以下、同社)は、メディア運営企業や事業会社のインターネットサービスの拡大と収益化を総合的に支援する事業を行っている。デジタルコミュニケーション事業の単一セグメントで、メディアマネジメントサービス、広告運用サービス、プロモーション企画・PRサービス、エンジニアリングサービス、個人課金サービスを提供している。

◆ 22年3月期上期決算の概要
・22/3期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比13.1%増の693百万円、営業損失は16百万円(前年同期は12百万円の損失)であった。メディアマネジメントサービスの新規顧客獲得が進んだことで増収となった一方、人件費やのれん償却費の増加により前年同期に続き営業損失となった。

◆ 上期実績を踏まえて22年3月期の前回予想を下方修正
・22/3期の会社計画は、売上高が前期比11.2%増の1,530百万円、営業利益が同36.1%増の43百万円である。同社は上期の予想は開示していないものの、概ね計画線上として期初に公表した通期予想を変更していない。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、営業損失となった上期実績を踏まえて22/3期業績の前回予想を下方修正し、売上高1,570百万円、営業利益31百万円と予想した。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は、運営・支援メディアの拡大や地域メディア運営支援の強化などに取り組み、持続的な事業規模拡大を目指す考えである。
・証券リサーチセンターでは、これまでの実績から同社が運営・支援メディア数を継続的に増加することは可能と考え、23/3期以降の増収増益を予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。