日本リビング保証<7320> 勢いは落ちるが22年6月期も過去最高の売上高及び利益を見込む会社計画

2021/11/19

住宅設備の保守・保証をはじめとするアフターサービスのトータルソリューション企業
勢いは落ちるが22年6月期も過去最高の売上高及び利益を見込む会社計画

業種: その他金融業
アナリスト: 藤野敬太

◆ 会社概要
・日本リビング保証(以下、同社)は、住宅設備の延長保証会社として創業し、住宅の保守・保証をはじめとするアフターサービスのトータルソリューション企業として事業を展開している。

◆ 21年6月期決算
・21/6期決算は、売上高2,801百万円(前期比43.3%増)、営業利益554百万円(同170.7%増)となった。会社計画が2度上方修正されたが、蓄電池の保証制度に関する業務の受託が好調だったBPO事業の伸びが著しく、全体の業績を牽引した。

◆ 22年6月期業績予想
・22/6期業績について、同社は、売上高3,100百万円(前期比10.6%増)、営業利益610百万円(同10.0%増)を計画している(22/6期より新収益認識基準適用で、前期比は旧基準での前期の数値との比較)。第1四半期決算公表時点では、期初計画は据え置かれている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、22/6期の業績予想を、売上高3,146百万円(前期比12.3%増)、営業利益642百万円(同15.8%増)とした(前期比は旧基準での前期の数値との比較)。各事業とも増収を予想しているが、直近急拡大したBPO事業の増収率が緩やかになる一方、長期保証契約の堅調な増加が見込まれるおうちのトータルメンテナンス事業の増収率の方が高くなると予想した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、23/6期は前期比11.2%増収、24/6期は同15.2%増収となり、売上高営業利益率は24/6期に22.8%まで上昇すると予想した。
・直近の業績では、フロー型ビジネスモデルのBPO事業の急拡大が目立つ。住宅事業者以外への展開という観点ではアフターサービスプラットフォーマーとして成長していくという中長期目標に沿った展開である一方、以前に比べて短期的な業績の変動が大きくなる可能性には留意しておきたい。

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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