ツクイスタッフ<7045> コロナ感染症の影響の軽減や新たな施策の効果により、中期的な業績回復を予想

2021/08/02

介護・医療業界に特化して全国展開する人材サービス企業
コロナ感染症の影響の軽減や新たな施策の効果により、中期的な業績回復を予想

業種: サービス業
アナリスト: 大間知 淳

◆ 介護・医療業界に特化して全国展開する人材サービス会社
・ツクイスタッフ(以下、同社)は、介護・医療業界に特化して全国展開するツクイホールディングスグループの人材サービス会社である。人材派遣や人材紹介、教育研修等のサービスを全国38カ所の支店と本社から提供している。

◆ 21年3月期は7%減収、84%営業減益
・21/3期決算は、前期比7.3%減収、83.7%営業減益であった。改正労働者派遣法や新型コロナウイルス問題による人材派遣の減収や、人件費や広告宣伝費等の増加等により、大幅減益となった。コスト削減に取り組んだものの、前期比大幅増収を見込んでいた人材紹介が減収となったこともあり、営業利益は会社計画をやや下回った。

◆ 22年3月期の会社計画は8%増収、21%営業増益
・22/3期決算について同社は、人材派遣の緩やかな回復や、営業活動を強化する人材紹介の大幅な増加、eラーニング等からなる事業領域の拡大を想定し、前期比7.7%増収、20.9%営業増益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、21/3期実績や同社の施策等を踏まえて、人材紹介の売上高等を中心に22/3期の業績予想を見直し、売上高を8,176百万円→8,072百万円(前期比5.4%増)、営業利益を103百万円→66百万円(同11.0%増)に下方修正した。

◆ 23年3月期予想も減額したが、中期的な業績回復を予想
・当センターでは、23/3期についても、人材紹介等の売上高予想の減額や、業務委託費や減価償却費等のシステム関連費用等の増額に伴い、業績予想を引下げた。
・ただ、新型コロナウイルス問題の影響が軽減してくると見られることや、新たな施策の効果が徐々に現れ、人材紹介等の利益率が高いサービスの売上高構成比が上昇すると考えたことから、23/3期は5.1%増収、36.3%営業増益、24/3期は3.5%増収、30.0%営業増益と予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。