ダブルエー<7683> 22年1月期は、大幅に落ち込んだ21年1月期からの回復を見込む
自社企画の婦人靴を国内外の店舗やECサイトで販売
22年1月期は、大幅に落ち込んだ21年1月期からの回復を見込む
業種: 小売業
アナリスト: 佐々木加奈
◆ 事業内容
・ダブルエー(以下、同社)グループは自社企画の婦人靴を日本全国の 店舗及び上海、台湾、香港の店舗、EC サイトで販売している。21 年 1 月 末時点では同社が 104 店、子会社の卑弥呼が国内で 50 店、海外で 22 店を展開している。
・同社は婦人靴の企画・販売事業の単一セグメントで、連結子会社は香港 で婦人靴の販売を行う CAPITAL SEA SHOES COMPANY LIMITED 及びマカオで婦人靴の販売を行う CAPITAL SEA SHOES LIMITED、商 品の生産管理などを行う江蘇京海服装貿易有限公司、20 年 5 月に子会 社化した婦人靴の販売を行う卑弥呼の 4 社である。
◆ 21年1月期決算の概要
・21/1 期の売上高は前期比 6.6%減の 13,081 百万円、営業利益は同 78.0%減の 300 百万円であった。EC 販売が好調であった一方、新型コ ロナウイルス感染症拡大の影響で店舗を休業したため店舗販売が 減少し、固定費負担が増して大幅な減益となった。
◆ 22年1月期は増収増益となる会社計画
・22/1 期の会社計画は売上高が前期比 31.2%増の 17,165 百万円、営業 利益が同 238.2%増の 1,017 百万円である。21/1 期には約 2 カ月にわ たる全店休業の影響があったが、22/3 期は一部店舗の短期休業にと どまることによる店舗販売の回復、EC 販売の好調が続くことを想 定し、増収増益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、21/1 期実績を踏まえて 22/1 期業績予想を修正し、会社計画を若干上回る水準を予想した。
◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は、スクラップアンドビルドの推進、スポーツジャンルの強化など に注力し、事業規模拡大を目指す考えである。
・当センターでは、商業施設への出店数増加により同社ブランドの知 名度が向上していることが店舗展開の追い風になると考え、23/1 期 以降も増収増益が続くと予想している。